ご挨拶
名称変更のご挨拶 令和5年8月4日
平素より格別なご厚誼を賜り厚く御礼申し上げます。開院以来 皆様に親しんでいただいていた「医療法人 古賀脳神経外科」は、令和5年8月4日より「医療法人 もり脳神経外科クリニック」と名称変更して、新たにスタートすることとなりました。 尚 院長はじめスタッフの変更や診療体制の変更はございません。今後も地域の皆様のご期待に添うべく スタッフ一同さらに邁進してまいりますので 変わらぬご指導 ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
令和5年8月4日
医療法人 もり脳神経外科クリニック
院長 森勝春
院長就任のご挨拶 令和4年9月1日
初めまして 脳神経外科医の森 勝春(もり かつはる)と申します。 この度 令和4年9月1日をもちまして医療法人古賀脳神経外科 院長に就任いたしました。
1999年からガンマナイフというメスを用いない放射線による脳手術に携わっておりました。今でこそ日本で30年の歴史を持つ確立された治療ですが、はじめた当初は世間では見たことも聞いたこともない全く新しい治療でした。さまざまな病気に悩み他院から紹介されて患者さんは不安いっぱいの表情で診察室に入ってこられるのが常でした。不安を払拭するために病気について順を追って丁寧に説明し、治療方法の選択肢を提示し、それぞれのメリットとデメリットについて詳細に時間をかけてご説明し、治療について十分理解し納得いただいたうえで治療を行って参りました。脳神経外科診療も同様です。我々脳神経外科医にとっては日常的に取り扱う病気ですが、患者さんにとっては一般の病気と比べてあまりなじみのないものです。脳卒中になってしまうと命に関わるかもしれない、重い後遺症が残るかもしれない など不安はつきません。お一人お一人の訴えに耳を傾け、十分な診察と必要な検査を行い、病気の本質を明らかにしたのち わかりやすくご説明し、患者さんご自身が理解することでようやく納得できるのです。理解と納得が安心と信頼につながることを実感してきました。
2025年問題といわれる高齢化に伴う諸問題は間近に我々に迫っています。脳領域では 脳卒中や認知症の患者さんが今後ますます増加することが予想されます。そしてこれらの病気はいったん発症すると思い描いていたシニアライフを送れなくなったり、ご家族に多大な介護負担を強いたりします。
どうすれば健やかに年を重ねることができるのでしょうか。これまでたくさんの患者さんを診てきた経験から痛感させられることは 発症してしまった場合の早期発見、早期治療の重要性であり、それにもまして発症予防はどんな素晴らしい治療にも勝るということです。
不幸にも脳卒中を発症した患者さんのこころのなかで この手は動くようになるのだろうか 歩けるようになるのだろうか 話ができるようになるのだろうか... どんどん不安は膨らみます。しかし近年の治療法の進歩で早期発見、早期治療することができれば多くの患者さんは日常生活可能となります。その後の再発予防も大切です。脳卒中の再発率は年間でおよそ5%といわれています。これは脳卒中の背景に生活習慣病があること、生活習慣病により血管がむしばまれ脳卒中を発症したときにはすでに全身の血管の動脈硬化が進行していることによります。発症する前の生活習慣病の管理の重要性が理解できます。近年 生活習慣病管理の重要性が認識され 管理が強化された結果、かなりの再発を防ぐことができるようになりました。脳卒中発症後5年程経過し、「もう5年たちましたね、日常生活でご自分でできないことやお困りのことはありませんか」 とお聞きすると「いやどうもないよ、こまることはなにもない、病気になったときはこれでしまいかと思ったけど 元気になってよかったよ」と言っていただけると本当にうれしいものです。
これからも脳神経外科専門医の目線で 地域の皆様のかかりつけ医として予防医療に注力し、MRIなどの先進機器を駆使し発症の予兆をいち早く診断、早期治療へとつなぐ外来診療を目指していきます。十分な診療を速やかに行い、わかりやすく丁寧な説明を行い お帰りの際 にっこり笑って「よくわかりました。とても安心しました。」と患者さんに言っていただける外来診療を心がけてまいります。
手術や専門医療のその先に、ゆとりをもって患者さんに接し 患者さん本位の安心 満足の得られる診療を目指します。
令和4年9月1日
医療法人 古賀脳神経外科
院長 森 勝春
略歴
生まれも育ちも長崎で、長崎大学脳神経外科では脳神経外科領域の放射線治療に対する基礎研究(悪性神経膠腫の放射線抵抗性に関する基礎研究)、臨床研究(定位放射線治療)を行い学位を取得しました。その後 脳腫瘍(脳転移 聴神経腫瘍 髄膜腫など)、脳動静脈奇形、三叉神経痛等に対するガンマナイフ治療(定位放射線手術)を専門分野として本場スウェーデン カロリンスカ大学への研修ののち福岡記念病院のガンマナイフセンターの立ち上げ、その後長崎では初めて諫早市宮崎病院にて平成16年からガンマナイフセンターを立ち上げ 10年以上長崎県の患者さんを治療してきました。これまで長崎県 福岡県 沖縄県ののべ2200名以上の患者さんにガンマナイフ治療を行っている長崎県で唯一ガンマナイフ治療ができる脳神経外科医です。ここ数年は長崎県内の患者さんを福岡記念病院にて、出張で沖縄県内の患者さんを沖縄セントラル病院にて治療しておりました。
現在 残念ながら長崎県内にガンマナイフ治療施設はありませんが 福岡記念病院との提携を行い治療適応のある患者さんは当院で治療相談を行い、ご希望のある場合、直接出向いて福岡記念病院での治療を行っています。(そのため治療日として木曜日の午後休診とさせていただいております。)
これまで長崎市、島原市、佐世保市、福岡県福岡市、諫早市、雲仙市などの複数の国公立、私立医療機関の脳神経外科において本当にたくさんの救急、外来、入院患者さんの診療に携わってまいりました。計算すると長崎県内で診察した外来患者さんの総数は県央、県南の患者さんを中心にこの30年でのべ10万人を超えるほどになります。これからたくさんの患者さんの診療から学ばせていただいた”経験”という宝物を、これからみなさまにお返ししていくことができれば幸いに存じます。
追記 古賀脳神経外科を引き継いで 1年間足らずのべ1万人の患者様の診療に関わって参りました。令和5年8月4日からは もり脳神経外科 と名称変更致しました。20年あまりの古賀脳神経外科の歴史を引き継いで これから もり脳神経外科クリニック の歴史を創っていきたいと存じます。どうぞ もり脳神経外科クリニック を引き続き宜しくお願いいたします。
令和5年8月4日
医療法人 もり脳神経外科クリニック
院長 森勝春
平成5年 |
長崎大学医学部卒 |
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平成5年 |
医師免許取得 |
平成5年 |
長崎大学医学部附属病院 脳神経外科 |
平成5年 |
長崎県立島原温泉病院 脳神経外科 |
平成6年 |
長崎労災病院 脳神経外科 |
平成7年 |
福岡記念病院 脳神経外科 |
平成8年 |
長崎大学医学部附属病院 脳神経外科 |
平成11年 |
スウェーデン カロリンスカ大学にてガンマナイフ研修 脳神経外科専門医取得 |
平成11年 |
福岡記念病院 脳神経外科 |
平成14年 |
宮崎病院 脳神経外科 |
平成16年 |
医学博士号取得 |
平成28年 |
愛野記念病院 脳神経外科 |
令和4年 |
医)古賀脳神経外科 |
令和5年 |
医)古賀脳神経外科から医)もり脳神経外科クリニック へ名称変更 |
資格・所属学会
- 医学博士
- 一般社団法人日本脳神経外科学会 脳神経外科専門医
- 日本脳神経外科学会
- 日本脳神経外科コングレス
- 日本定位放射線治療学会
- 日本ガンマナイフ学会