帯状疱疹(ヘルペス)・帯状疱疹後神経痛の治療
帯状疱疹は帯状疱疹ウイルスによる皮膚疾患で日本で毎年60万人がかかる病気です。体の左右どちらかの神経に沿って、痛みを伴う赤い斑点と水ぶくれが多数集まって帯状に生じます。症状の多くは上半身に現れ、顔面、特に目の周りにも現れることがあります。通常、皮膚症状に先行して痛みが生じ、その後皮膚症状が現れるとピリピリと刺すような痛みとなり、夜も眠れないほど激しい場合があります。さらに治療が難渋すると帯状疱疹後神経痛を発症する可能性があります。加齢、疲労、ストレスなどによる免疫力の低下が発症の原因となることがあります。50歳代から発症が増え、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症するといわれています。
治療
抗ウイルス薬による治療をおこないます。しかし、ウイルスの増殖を抑制するものであり、症状を緩和する効果のための投薬となります。早ければ1週間ほどで治癒しますが、安静にし体力を回復することが重要です。
帯状疱疹後神経痛
帯状疱疹の皮疹(水疱など)が消失し、帯状疱疹が治癒した後も続く痛みのことで、帯状疱疹の合併症としては最も頻度が高く、3ヵ月後で7~25%、6ヵ月後で5~13%の人が発症しているという報告もあります1)。
帯状疱疹後神経痛の代表的な症状は、“持続的に焼けるような痛みがある”、“一定の時間で刺すような痛みを繰り返す”といったものです。ほかにも、ひりひり、チカチカ、ズキズキ、締めつけられる、電気が走る、と表現されるような痛みを感じることがあります。感覚が鈍くなる状態(感覚鈍麻)や、触れるだけで痛みを感じる状態(アロディニア)もよく見られます。
当院でも50歳以上の方に対して
帯状疱疹の予防接種(シングリックス筋注用)開始いたしました。
自費診療です。詳しくはこちら をご覧下さい。